高利益販売のすすめ
■高利益=ぼったくり?
■高値売りとの違い
■なぜ高利益ショッパーを目指すのか?
■どうやったら高利益ショッパーになれるか?
liblaが考えるバイマでの高利益とは?
国税庁の定める簡易課税制度において、小売業のみなし仕入率は80%です。
みなし仕入れ率が80%ということは、「みなし利益率」は20%とも言い換えられます。
20%以上の利益が取れれば小売業として健全なのではないでしょうか。
バイマでは、数年前までは、利益率20%を取るのはそんなに難しくありませんでした。
しかし今はどうでしょうか。
参入者が増え、競争が激化し、3年前と同じことをやっていては、かつてと同じ利益率を取るのが難しくなっています。
10%以下の利益率で出品しているショッパーも見られます。
一年で平均20%以上の利益が取れれば「高利益」と言えるのではないでしょうか。
そんな中、私は2021年、平均で27%以上の利益率を出しています。
商品によっては50%以上のことも珍しくなく、時には70%のことも。
1商品で28万円ほどの利益(利益率60%)を得たことも2回あります。

※注※
私がここで言う「利益」とは、
売上高から、仕入れ経費(国際配送料、関税、買付手数料etc.)と販売経費(荷造運賃、バイマ手数料etc.)を引いたものです。
家賃、光熱費、通信費、コミュニティ参加費、外注費(月2-3万円)、車両費etc.は差し引いていません。
高利益販売って、「ぼったくり」じゃないの?
人聞きが悪いなぁ。
価値提供してるんだよ。
高利益=ぼったくり?
高利益での販売スタイルは、もしかしたら一部の方には「ぼったくり」と思われるかもしれません。
ぼったくりのイメージは、ショッパーが有利な立場を利用して相場より高くふっかけること。
お客さんは本来の価値ではないと思いつつも、仕方なく支払う状況。
搾取です。
でも、それが価値提供となる場合ってどんな場合でしょうか。
お客さんがその商品の価値=値段と納得して注文してくれて、
届くまでも安心して待てて、
届いたらやっぱり値段に見合う良い買い物だった、と満足してくれる状態。
搾取とは反対に、感謝してもらえます。
高利益販売=高価値提供 を目指しています。

高値売りとの違い
バイマ界で言われている「高値売り」。
高額商品を扱う、
日本の定価よりも高く売る…などいろんな解釈があって、
時には誤解も生むこの表現は、あえて避けたいと思っています。
数十万円の高価格帯商品を10%以下の薄利で販売し、「高値売り」を謳っているショッパーもいるからです。
私が実践しているのは、このような販売です↓
・他の出品者と同じぐらいの価格帯で出品していても、実は利益率が高い。
・低単価でも実は高利益。(出品価格がたった15,000円でも、利益が9,000円など)
・安っぽくならないように、安く仕入れられてもあえて高く値段を設定。
・他に出品者がいない商品なので、相場を外れない程度に高く設定。
・高く値段設定をして、他のショッパーが買い付けられなくなるのを待つ。

なぜ高利益ショッパーを目指すのか?
何も「薄利多売=悪」だとは思っていません。
健全な経営ができていて、疲弊せず、コントロール感を持ってやっているなら「あり」だと思います。
・健全な経営とは、資金繰りがよく、高い税金を支払っても手元にお金が残っている状態です。
・疲弊、というのは値下げ競争に疲れ、数多い発送作業に疲れ、クレームに疲れ、外注さんに作業を任せてもすぐ辞めてしまうなどの対応に疲れてしまうことを指しています。
・上の二つをうまくコントロールしており、何年先も(消費税の課税業者になった後も)薄利多売スタイルを続けていけそう、と感じていないなら良いのですが、いずれ続かなくなるショッパーが多いようです。
高利益ショッパーを目指すのは、以下の理由です。
・消費税を払った後も手元にお金が残る。
・少ない資金で回せる。
・トラブルがあった時にも割引交渉ができる。
・多少の為替変動にも慌てない。(今年の為替変動はさすがに無視できませんでした)
・高利益x高値の場合、安いもの好きのクレーマー気質の方を避けられる → クレーム対応が少ない
・安くしないという縛りを自らに課す → 工夫のし甲斐があって面白い
どうやったら高利益ショッパーになれるのか
では、どうやったら高利益ショッパーになれるのか。
単に、商品に20%以上の利益を乗せて出品するのではまず売れません。
この記事内ではとても書ききれないですが、箇条書きしてみました。
■ リサーチ力を付ける
・ライバルショッパーの分析(どんな売り方でどのぐらいの利益得ているか)ができるようになる。
・バイマ内で飽和していないところを探せるようになる。
・WWD、スタイルハウス、ファッション誌、インスタなどでファッション情報をチェック。
・誰かのモデリングばかりではなく、独自の仮説と検証を行う。
■ 買付力をつける
・在庫探し(実店舗やオンラインショップ)のスキルを上げる。
・見つけた在庫をあきらめずに、買い付けられるようになる。
・店舗の店員とのコネを作る。
・資金力を付ける。
■ 販売力を付ける
・信頼してもらえるアカウント作り、問合せ対応をする。
・どんな人が買うか?を考えた出品(コメントだけじゃないよ)をする。
・(資金があれば)在庫戦略を取り入れる。
・リピーター客を持つ。
■ 管理力をつける
・毎月、売上分析をして、反省点を次月に反映させる。
・数か月先~1年の出品プランを持つ。
・仕入れ台帳をしっかりつけて利益率や売上を管理する。
・無駄な支出(無駄な出品や外注費)を抑える。
なんだかハードルが高そうですが、
全部をいきなり一気にできるようにならなくても大丈夫です。
今後、少しずつこちらのブログで詳しく紹介していきたいと思います。